私のアニメの師匠である月岡さんの『北風小僧の寒太郎』は、作曲が福田さんで、作曲が思う様にいかない時は、サーキット場へ行ってレーシングカーをぶっ飛ばす、とても御淑やかなお姉さまです。
『赤鬼と青鬼のタンゴ』は彦根さんで、明治の『カールおじさん』の生みの親です。
まだ年間50億の売り上げがある『明治のカール』を地域限定発売にする明治は凄いですね。生産ラインの問題ですかね。
河合奈保子さんが唄った『雨のてん・てん』ですが、雨上がりのアジサイの葉に雫が残っているカットで、スポイトで水を一滴、落せば、雫は出来ると考えておりましたが、考えが甘かったです。セルの防水効果は思ったよりも低く、水が球になりません。
そこで撮影を止め、NHKを抜け出し渋谷東急ハンズに、雫の素材を探しに行った思い出があります。
あの頃までは『みんなのうた』の撮影は七階の特撮室で撮影をしておりました。撮影室には2、3人の作家が撮影しており、各作家の作品を完成前に見ることが出来ました。
七十年代の頃は、イタリアの切り紙アニメ作家も、『みんなのうた』の作品を特撮室で制作しており、奥さんはニューヨークで仕事をしていて、東南アジアで合流して夏休みを楽しむと語っておりました。特撮室は国際色豊かな場でもありました。
手に取りたい方はこちらです。12月14日に入荷だそうです。
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