70年代から80年代の男性漫画家を見ますと、鳥山さんの「アラレちゃん」と江口さんの「ひばりくん」が、女性キャラとして際立っております。
その江口さんの上下2冊の豪華版イラスト集で、ファン垂涎の一冊です。
江口さんはイラスト集を数々出されておりますが、帯に「今まで出た画集は、全部捨てちゃって」とコメントしております。
彼らしいです。まぁ、彼はやはりアーティストですよ。繰り返すのが嫌なのですね。
職人は繰り返して芸を極める人です。たこ焼きなどを見ておりますと手際が良く、何度も繰り返します。これが職人芸なのです。一般ピープルはこれを技と言って驚き、関心し、褒めたたえます。
アーティストは困ったことに同じことを繰り返すのが嫌な人種です。飽きるのです。
村上隆がうまい事言っております。画家は何枚描こうが、その代表作、一番流布した作品1点に絞られると。だから江口さん、貴方はひばり君です。覚悟しなさい。
対談で彼は重要な告白をしております。奥さん、困ったら私に相談して下さい。手なずける方法をお教え致します。
それと私、鳥山さんの三輪車に乗ったおかっぱの女の子のブリキ玩具が欲しいです。
ゼンマイを巻くと、「ぐれてやる」と喋りながら、三輪車に乗ってグルグル回る玩具です。
手に取りたい方はこちらまで。
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