『読む、映画』、今回はジャック・ドワイヨン監督の『ラブバトル』を取り上げました。
ヌーベルバーグの後を継ぐ若手と言われている監督ですから、前作の異例のヒットを記録した作品から本流、ヌーベルバーグ派の主要なテーマである「男と女」の関係を引き継ぎ、日本では「愛の不毛」と呼ばれた男と女の痛い関係に迫ります。
抱き合うまでにプロレス紛いの格闘があり、本番までテイク20程のダメ出しをして、役者がセリフを自分の物にしてから撮影したとあります。先達のゴダールと比べればプロ仕様の監督ですが、映画表現への格闘意欲は負けておりません。
因みに、世界的スター、三船敏郎さんのコマーシャル・ナレーションで、ダメ出しテイク40という記録が六十年代、業界で話題になりました。
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