マキ、告知が遅くなり御免なさい。
作家、佐々木マキの紹介本です。
マキと私は、当時脚光を浴びていた月刊漫画雑誌『ガロ』で、新人として同時にデビューしました。マキが21歳、私が22歳です。
週刊誌のグラビアにも取り上げられ、学園祭、テレビへと引っ張り出されました。
早稲田での講演の裏話を、寄稿致しました。
講演は立ち見が出るほどの盛況で、全共闘が中止を求めてゲバをかけてきた時には、主催者側は身を挺してあなた達を守りますが、肋骨の一、二本は折られる覚悟はしていて下さいと、当時の学生運動の盛り上がりの中での学園祭らしい主催者側のコメントを頂きました。
また講演中、ヤジを飛ばしてきた学生に、舞踏家、土方さんが、「お前、何処の学生だ。俺の舞踏団で叩き直してやる」と、舞台の前に出て睨みをきかせたのは流石でした。
振り返れば、若い時にスポット・ライトを浴びることは、ちょっと無い事で、歳を経て注目されるのは「当たり前、当たり前体操」ではないでしょうか。
そんな経験をしたマキと私は、他の誰とも違う青春を生きた事になるでせう。
二人の青春に乾杯です。
小原央明編『佐々木マキ』はこちら。
英訳本も近々、発売になります。マキファンはお楽しみに。
- Newer: やなせさん、お別れの会in帝国ホテル。
- Older: 平和祈念資料館、リニューアルオープン。