「春なのにー」と唄いだす歌がありましたが、3月なのに寒いです。
エッセイは、子供の頃の雛飾りについて書きました。
子供の頃、中野北口商店街の奥に大きな和菓子屋があり、雛祭りの頃は雛あられや砂糖菓子が山のように積まれ、店先は春の花がいっせいに開いたような華やかさがあった。
母はその店からあられや菓子を買い求め、和ダンスの上に小さな雛飾りと共に並べ、5歳で父を追うようにあの世へと旅立った娘を偲んだ。
母と生きて度々、私よりも姉が生き残った方が、母は幸せだったのではないかと思う時もあったが、その母も父と姉の元へと旅立ってしまい、もうこの世には居ない。
この世には私一人が残された感覚が付きまとい、あの世で父と母、姉と私で囲む食事を夢見ている。
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