9月6日、朝日新聞夕刊、連載コラム『私のグッとムービー』で、ミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』について語りました。
記事にあります様に、11回も観た映画はこの映画の他にはありません。また、封切館でこの映画は、3年間のロングラン上映となっております。現在では考えられません。映画が娯楽の王様であった時代の、偉大な記録です。
ミュージカルの魅力の一つに挙げられるダンスは、戦前から若者の社交の場には欠かせないものでした。
60年代、ディスコで踊っていますと、先生に引率された修学旅行の生徒さん達が、これがディスコかと、もの珍しそうに覗き、入って来ました。
新宿には雨後の竹の子のようにディスコが開店し、70年代の映画『サタデーナイト・フィバー』やテレビの『ソウル・トレイン』などが流行り、踊りは若者の週末の遊びの一要素となり、新宿には「椿ハウス」など大型店舗も出現し、80年代のバブル期には「マハラジャ」「ジュリアナ東京」が人気となりました。
私が最後に踊ったのは、アニメ作品『源氏物語』の打ち上げで六本木の「トゥーリア」で踊ったのが最後です。
この翌日、この店の踊り場のシャンデリアが落下したことを新聞で知り、胸を撫で下ろしたことを覚えております。
ダンスは今や若者の遊びと言うより、表現、アートとなっておりますし、無心に踊る時、何もかも忘れることが出来、ストレス解消にも効果があります。
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