何て呼べばよいのでしょうか、日本で活字本の紹介雑誌はありますが、漫画に限った紹介雑誌は思い当りません。この辺りの出版事情が、我が国と違う処です。オール・カラーの雑誌は豪華です。
作家、単行本の紹介雑誌『KABOOM』、創刊二号で、外国で抜群の人気を誇ります『ガロ』特集です。
巨匠、白土三平に始まり、水木しげる、つげ義春、私、辰巳ヨシヒロ、根本敬の六作家の作品とインタビュー記事が載っております。
私も5ページに渡り、質問に答えております。表題に映画運動の『ヌーベルヴァーグ』の文字がありますから、漫画の革命、新しい波との捉え方をしております。美術評論家、故石子順造の命名「アンチ・漫画」のカテゴリーと似ております。
私の答えが、アニメ、映画、テレビ、小説などの、60年代からの我が国の各産業の地殻変動について述べており、以前、フランス・アングレームの講演で述べた、我が国のアニメ産業の60年代の変化についての発言と重複するところはありますが、概ねフランス・欧米の方々にも判る、腑に落ちる内容となっております。
手に取りたい方はこちらです。
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