- 2020-10-16 (金) 11:00
- お知らせ
会期 10月09日(金)~11月21日(土)
日本においてもコロナ禍がいよいよ深刻化してきた頃、1冊の本、『いきることば つむぐいのち』が芸術新聞社より刊行されました。
長年の創作活動のなかから生まれた、永井一正氏の“言霊”と“いきものたち”から紡がれた本書は、まさにこの状況と共鳴し、心にしみるものでした。(ホーム紹介文抜粋)
コロナによって引き籠りになり、「コロナ圧」が考えを哲学的へと深化させます。
思想家、吉本氏のエッセイに、戦前のアメリカとの関係を巡る開戦前夜の重苦しい時代を、太宰氏のエッセイに読み解きます。
時代は何処へ進むのか、太宰は友人達と重苦しい状況を打ち消すかのように物の名前を「男性名詞、女性名詞」に分けて遊びます。そんなある日、ラジオから日米開戦とのニュースが流れ、今までの重苦しい状況が開戦への道を開いた事で、太宰は晴れ晴れとした気分を味わったと書いております。
選び取った道が良かったか悪かったか、その答えは五年後に判り、また月日を経て答えは多様な解釈に分かれてゆきます。
この「コロナ圧」を開く道は何処に在り、その道は100年後にどの様な答えを用意しているのでしょうか。
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- いきることば つむぐいのち 永井一正の絵と言葉の世界 from Seiichi Hayashi Art world