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てらだこうじ著『2年8ヶ月』

帯に「ありえないほうへと転がっていく 世界で、こんな漫画を待っていた。」と九龍ジョーさんが書いておりますが、頭が冴えて眠れぬ時など、あちこちに考えが転がり、止まらぬことがあります。

脳の神経を映像化したものを見ますと、光の様なものが電線のような神経を伝わり走るよう描かれます。

判りやすくしているのでしょうが、光の様なものが走るイメージは、双極性障害の人が北極の方から電波が飛んで来るのと同じレベルでの映像化でせう。

異次元などへ入り込む感覚なども、ハリウッド映画ですと、一点遠近法の構図に光が集まる画面に人や乗り物が吸い込まれて行くような表現をします。

アベンジャーズなどでは、異次元へと引きずり込まれたりするのは、主人公の上半身や下半身が消えて、その回りの画像を水面のゆらぎなどで表現します。細かい血しぶきなどは、障害のある方々が画像制作に携わっているとハリウッド特殊効果ドキュメントは伝えております。

異次元への入り口の描き方は、これからも様々な描き方が生まれてくるでしょう。

チラシ- 1

イギリスで講演した時、作品を考える時は言葉が先か映像が先かと、聞かれた事があります。良い質問です。フランスでの何故、日本の少女漫画家は大きな目の同じような人物像を描くのかと問われた時と同じく良い質問です。

少女の瞳が大きいのは、日本の少女漫画家先生方が、世界に向けて答えるようお願いするとして、考えている時は画像が浮かんでいるのが正しいのではないでしょうか。

『ひも理論』と聞かれると、ひもが宇宙に浮かんでいる映像を思い浮かべてしまうのと同じではないでしょうか。

帯の九龍ジョーさんの「ありえないほうへと転がっていく」は、思考がそのような性質を持っており、人生がありない方向へと転がるのと同じで、林芙美子さんの『浮雲』のようです。

昔も今も、人生はままならないものです。

てらださんの作品は、映像作品の絵コンテのように軽い。この漫画を映像作品に仕上げたら、面白いかもしれない。特に教室での場面は映像の方が迫力が出る。

手に取りたい方はここ

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