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末井昭著『結婚』発売中。

末井さんのお母様は「ダイナマイト自殺」なさっていて、末井さんを見ておりますと、あの母にしてこの子ありと思う時があります。

その末井さんが、結婚生活をしたためました。

私の年代ですと、結婚については吉本隆明さんが考えた「公理」があります。

それによりますと「結婚」とは二人の幻想「対幻想」であり、私一人の「自己幻想」とは逆向きになると言う事です。結婚は「二人にとっては幸せな事」でありますが、「一人、一人にとっては」自由を制限された不自由な身になることです。

吉本さんの『自己』を社会の最小単位に置いたところに、近代社会の新しい枠組み、世界観があるように思います。

が、我々は容姿がタイプだと言う以上に性格が合う相手を選んではいますが、毎日一緒に居ると些細な事でムッとくることがありますし、犬も食わない夫婦喧嘩ですがついつい相手を傷つけたりします。

表紙-1

女性の喧嘩言葉に「あなたは何時もそうなのよ」と、結婚当初から気になっていたパンツの汚れなど、ついつい心の奥に仕舞い込んでいた事を怒りにまかせて「このーハゲー」と言ってしまいます。ずーとそうなのよと言う女の人の口癖って何なのですかね。

売り言葉に買い言葉で、男は「最初っから判っていたなら、何故、結婚したんだ」と開戦の火ぶたを切ってしまいます。

それでも若いうちは妻が「やっ、やめて、触らないで」と言いながらも、イチャイチャ外交へと男は駒を進め、国交を回復しますが、度重なるうちに冷戦状態になります。

フランスの一コマ漫画に、パジャマに喪章つけた男性が、妻が亡くなって熟睡出来たと、ダブルベットから起きて伸びをしている作品があります。

でも、女性も怖いですよー。十代の頃、母が講読していた女性誌の読者投稿記事に、私の夫は仕事能力が無いので今も平社員のままです。そこで我が家は夫の為の夕食を作るのを止めました。能力の無い夫に食べさすご飯は、我が家にはありません。と書いてありました。

子供心に怖いと思いました。60年代にも、家へ帰りたがらない男達と言う男性週刊誌の見出しが目に留まりましたが、今も同じ様な見出しが男性週刊誌に出ております。

嗚呼、結婚。されど結婚。以前読みました自然科学の本に、巣作りは鳥類のメスが子育てにオスを引き込むアイデアとして生まれたと書いてありました。

妊娠しても求愛のサインを他のオスに出す牝ザルのボノボはどんな子育ての戦略を持っているのでしょうか。辞書には、男同士の争いを避ける為と書かれてありますが、どうなのでしょうか。

手に取りたい方はこちらへ。

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