昨年、亡くなられた原平さんの追悼企画にエッセイを書きました。
60年代の漫画は、現代美術系作家の注目を集め、また若者によって表現運動が展開され、当時の学生運動と共に社会現象化しました。早稲田大学の学園祭では、立ち見が出るほどの盛況で、舞台へ出て驚いたのを覚えております。
赤瀬川さん等、『ハイ・レッド・センター』の皆さんとお会いしたのもこの頃ですし、その赤瀬川さんが漫画を描き、『ガロ』へ参加して来ました。『ガロ』は漫画誌と言うより、現代美術の表現の場となりました。
そんな行きがかりで、原平さんは私達夫婦の仲人になり、また『ハイ・レッド・センター』の一人、高松次郎さんが、『東映動画』出身である事から、「仲人と言えば身内も同然」と言う言葉があるのか判りませんが、原平さんには親しく交際して頂きました。
来月、帝国ホテルで原平さんの「偲ぶ会」が開かれます。全国に居られる路上観察学会員の方々がお別れを告げに参るのではと思います。
ご冥福をお祈り致します。
本を手に取りたい方はここ。
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- 『アックス』102号「赤瀬川原平追悼特別企画」にエッセイ寄稿。 from Seiichi Hayashi Art world