今年は「今年の秋冬は、本を贈ろう。人気の著者による、とっておきの一冊」となっております。
私は、ルース・ベネディクト著『菊と刀』を、二十代の方々にお薦めしました。
敗戦後の我が国に、この本は今以上の衝撃を与えたと思います。
有名な西欧を罪の文化、日本を恥の文化、と区分けする手捌きは、両文明の内臓に手を入れた、女性とは思えない男らしい手腕です。
また、そうか恥意識が負けた原因かと、無恥な日本人を戦後生み出した、誤読の著書と言うのは、言い過ぎでしょうか。
私は二十代でよみましたから、二十代の皆様に御送り致します。
一度も訪れたことの無い国について、あなたはどの程度の分析が出来ますか。グローバル、国際化と言われる現代こそ、情報で読み解くデッサン力が必要だと思います。
詳細は「新刊ニュース」で。
三世代前ぐらいしか血縁を辿れない日本人は、個人主義が発達したフランスと同じだと、ルース嬢は言っております。戦前からもう日本は、個人主義の国だったのですね。
また、大本営発表と原発事故の発表が似ております。そう変わりません。
近、現代はまだ、徳川三百年を超えてはいません。
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